「お願い、させて?」
甘い笑顔ではそう言い、俺にすり寄ってくる。
俺はのどをぐっと詰まらせを見る。その目は真剣に俺を見ていて溶かされてしまいそうだ。
ああ困った。どうしろっつうんだよ。さすがの俺にも今どうしていいかわからない。
でも流れている汗が冷や汗だっていうことは分かるな、ああ。
「なあ
「お願い、ちょっとでいいの」
「ちょっととかそういう問題じゃねえ」
「さきのほうをちょっと入れるだけ、ね?」
「エロい!言い方がエロい!」
が、全然エロいことではない。なぜなら今の手には武器が握られているからだ。それは細長く先が少し曲がっている大変危険なものだ。特にの手に渡った時は!
はむうと顔をしかめるとその武器をぶんぶん振りまわしながら叫んだ。

「耳掃除させてー!!」

「だが断る」
この間鼓膜が崩壊しそうになったのを忘れたのか?その細長い小さな棒で俺は殺されそうになったんだ!
「なあ、耳が人間の急所って知ってるか?」
「知らない。少しだけ、ね、少しだけ」
「ああああああああああ頼むから無理矢理膝枕させるな!」
いつもは嬉しい膝枕もこの時ばかりは戦場に変わる。
「安形の馬鹿!」
「馬鹿じゃねえ、俺は賢い。賢い=に耳掃除させてはいけない」
「馬鹿ぁ」
お願いだから泣いてくれるな。俺がそれに弱いってこと知ってんだろ?
「馬鹿馬鹿馬鹿…」
ほろりと涙が耳かきに落ちる。ちくしょう、もうどうしようもないのか。でも泣かせたくないという気持ちの方が大きかった。
「ほらよ」
「え」
ごろりと横になる。せめての太ももの柔らかさを感じながら逝こう。
「わーい!安形好きよ!」
ちゅ、と頬にキスを落とすは可愛かったので、俺は目をつぶってこれからの苦しみに耐えることにした。





ああこのまま時が止まって


しまえばいいのに!






「(おほっ案外気持ちいい…)ってああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
「あ、血出ちゃったごめーん☆」


※良い子は真似をしてはいけません
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彼氏の耳掃除をするときは人気のない広くて明るい場所でしましょう。
耳掃除をするのが好きです。光る耳かきを買うぐらい好きです。
なんかもう…たまらん。









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